はじめてのピアノ選び Vol.4

こんにちは、PianoCloudの吉田です。

はじめてのピアノ選び、

今日は、新品と中古の違いについて触れてみたいと思います。

インターネットで、このページを読んでいる方の中には、

知恵袋や掲示板などでいろいろ情報を収集しておられる方も多いのでは?

私も、いろいろ検索したことがありますが、中には、『?』

というものも結構あります。

その一つが、「昔のピアノの方が、良い材料を使っていたから良い音がする」というもの。

確かに、日本の伝統工芸や象徴的な木造建築の中には、

今では手に入りにくい素材が使われているかも知れませんが、

ピアノは美術品でもなければ、象徴的な One and Only な楽器ではありません。

販売価格や原価を設定し、材料費を算出したとすれば、

もし、良い材料が手に入りにくくなれば、その分、原価や販売価格が上昇するだけで

実際、値上がりしています。

※値上がりしていなかったら、それこそ、昔の方がよい材料を使っていたと言えることになります。

また、量産製品に、銘木(希少価値があるもの)のように調達が不安定なものを

メーカーが指定するとは考えられません。

それこそ、今ではもう手に入らなくなった(使えなくなった)、というものがあるとすれば、

白鍵に使われている象牙くらいでしょうか?。

 

また、“ストラディバリウス” など、弦楽器にオールドと呼ばれる

評価の高い素晴らしい楽器が存在することで、ピアノも時間が経てば

“ストラディバリウス” のように良い音が出るようになる、

と思っておられるとしたら、道理にあわない点がいくつか出てきます。

 

ピアノはヴァイオリンに比べ、圧倒的に部品が多く、その構造が複雑。

アクション

 

例え、木材や、羊毛、鋼材などの素材がどんなに良くても、

経年変化や劣化が避けられないものが沢山あります。

木材の温度や湿度変化による狂い、

ハンマーの打撃による変形、

弦の張力による劣化。

 

その中でも、わかりやすく、真っ先に挙げられるのが弦。

弦をはじきながら調律中

どんなに素晴らしい300年前の楽器でも、弦まで300年前のものを使っているわけがありません。

(ちなみに、ヴァイオリンの弦の交換時期は諸説あるようで、2週間から3年間)

そして、ヴァイオリンの弦は4本ですが、ピアノの場合は約230本。

さらに、理想を求め、ハンマーとダンパー(弦押さえ)まで交換すると

[ 画像 ] ハンマー 

ハンマーが88本、ダンパーが71Key

これらを交換して、調整するとなると、中古ピアノの一番の魅力、

『値ごろ感』がなくなるのは必至。

逆に、古いピアノにここまで、パーツを交換してオーバーホールするのは、

音やタッチ以上に、情緒的な部分、

愛着や思い出、思い入れ、が優先される場合。

費用対効果を二の次にしたケースならありかもしれませんが。

 

ちなみに、何億円もするオールドには、音よりも美術品としての側面とか、希少価値が先行している場合もあり、

ブラインドテストでは1/100の値段で取引されている新作楽器の音の方が評価されたという事例もあるようです。

 

話をピアノに戻します。

昔のピアノと、現在のピアノを比較するとなると、その素材だけではなく

工程にも違いがあるはずです。

工作機械の進化でより精密な工程が可能になったり、

全自動で大屋根に金色の丁番(ちょうつがい)を付ける

 

接着剤とか塗料などがより良質なものになったり。

 

というわけで、単純に

「昔のピアノの方が良い材料を使っていたのでいい音がする」

と言い切れないことがおわかりいただけましたでしょうか?

 

ただ、だからと言って、全ての中古ピアノが新品ピアノに劣るものではありません。

どのピアノメーカーにも「ラインナップ」があり、

いわゆる、エントリーモデルから最上級モデルまで、

それこそ、値段も中身もピンからキリまで。

そして中古ピアノも数年しか経っていないものから、40年くらい経過しているものまで。

その上、中古ピアノにも当時のグレードがあるわけですから、

中には、この新品ピアノよりはこっちの中古ピアノの音が好き、というのも大アリです。

 

はい、続きは、楽器センター富山

PianoCloudで実際にピアノの音を出しながらご説明させてください。

 

皆様のご来店をお持ち申し上げます。