Concept

about Stilblu

スティルブルー

stilblu is made by Blue Guitars.

 

 

富山県富山市に所在するギターショップBlue Guitarsの自社工房にて製作・監修されるプライベートブランド「stilblu(スティルブルー)」。

トラッド(伝統)とモダン(革新)。サウンドや演奏性でしばしばカテゴライズされるギターという道具。

stilbluはその伝統と革新を独自のバランスで内包します。

Made in TOYAMA

富山から全国、世界へ

高低差4000メートル。日本海のいけす富山湾と立山連峰を有する地方都市、富山県。

SUGITA KENJI Acoustic Guitars(杉田健司氏)、FUJII GUITARS(藤井圭介氏)、OGINO GUITARS(荻野裕嗣氏)、辻四郎ギター工房(辻四郎氏)と、世界的なギタールシアーがこの地でギターを製作しています。

富山は職人の宝庫。ギター製作に限らず様々な分野の世界的な職人がいます。高岡銅器(鋳物)、井波彫刻(欄間)、ガラス工芸、漆器や螺鈿など、伝統工芸の匠達がその業を奮っています。この街の日常にはものづくりが息づいています。

自然豊かな海と山そして人に囲まれ、ゆったりとした時間の中、私たちBlue Guitarsはギターというファクターに向き合っています。

冬は寒く低い湿度、夏は暑く高い湿度、年間の降雨量が多く晴れが少ない土地。自然豊かな環境は、時にギターに個性を与えます。気温や湿度の急激な変化、そして雨の多い空は一見するとギター製作にとって否定的な要素。

しかし、Blue Guitarsはギターにとって過酷なこの環境をを利用することにしました。この富山でしか成しえない、古くも新しいギター。伝統に敬意を払いつつも、革新に対して嫌いはない。Stilbluは、トラディショナルとモダンをBlue Guitars独自のバランスで融合したギアです。

伝統的発色技法を用いて製作される銅や真鍮のピックガード

Origianl Copper and Brass Pickguard

 

本来は樹脂のパーツを使用するピックガード。stilbluのギターには通常のそれとは異なる素材を採用しました。

「銅と真鍮製のオリジナルピックガード」。富山県高岡市に400年以上伝わる高岡銅器の発色技法。この発色技法を現代に伝えている「Momentum Factory Orii」との共同開発によるもの。金属の表面が酸化することで生まれる緑青(ろくしょう)。これを独自の技術でコントロールし、現代的で革新的な色合いに仕上げています。

それは本来であれば金属の経年変化によって起こる現象を促進させる技法、つまりレリック(エイジド加工)なのです。stilbluがレリックを基本としているのは自然の流れ。経年変化を起こした金属と木部は儚くも美しくお互いの存在を引きたて合うのです。

銅(Copper)と真鍮(Brass)は水の約8倍の比重を持ちます。stilbluは、一般的に使われる樹脂性のパーツを金属に置きかえました。すると、音響の特性にも驚くべき変化がもたらされました。木材やパーツ のバランスも研究し、独自の方法でセットアップしました。こうして伝統的なスタイルとStilblu独自のエッセンスを共存させることに成功しました。

 

基本理念とセレクトオーダー

Originality

 

 

ヴィンテージギターに使用されるニトロセルロースラッカーという柔らかくも経年変化で変質しやすい塗料。ポリウレタンといった対候性が高く経年変化に強い塗料がある中、それをサウンドの重要なファクターととらえ採用。アンダーコートから採用するオールラッカーがデフォルトです。そしてボディ材には継ぎ目のない1ピース材を採用し、デタッチャブルの構造ながら豊かな低音とサステインも獲得。ローズ指板には板目のマダガスカル・ローズウッドを積極的に採用。前述の銅・真鍮製のオリジナルピックガードも音響的に大きなファクターとなっています。マテリアルのみならずセットアップの妙も生きており、クセの強い材料を独自バランスでまとめ上げました。そして、レリックがルックスだけではなく、サウンドにも影響を与えていると私たちは確信しています。

ルックスがトラッドだからハードウェアなどのパーツにおいても伝統を踏襲すべきとは考えていません。自身の表現したいサウンドやコントロールしたいアーティキュレーション、それらにとってベストな選択をして製作します。伝統を重んじつつも変化を受け入れることに嫌いはありません。

 

stilbluはオリジナルシェイプを作るなど完全なオーダーメイドではありませんが、私たちの提案と枠組みの中であなたの思い描く至高のギアを具現化することもできます。基本的なスペックからフレットやブリッジ、ペグなどのハードウェアパーツを変更する、塗装をアンダーコートからオールラッカーや下地のポリウレタンにラッカートップから選択、ピックアップレイアウトを設定から選択~インストールするパーツも自身で選択、指板のラジアスを184R、210R、310Rから選択、エイジド加工の具合をある程度指定するなど、セレクトオーダーのできる範囲でご要望にお応えできます。あなたの思いをぜひお聞かせください。

青と蒼

about blue

 

 

Blue―日本の言葉には「青」と「蒼」がある。この色が表すのは、未完成な未来。それは半音階に満たないブルーノートでもあり、構造的なオクターヴピッチの不合理でもあり、stilbluがもつ曖昧な要素でもあります。ギターはある意味では未完成な道具。その足りない部分を人が補うことでギターは完成する、私たちはそう考えています。同じギターを弾いてもだれひとりとして同じ音がしないことは、演奏者が肌で弦を触って弾く弦楽器ならでは。その特性ゆえに、人の持つ感情、情熱や魂がギターを介して人に伝わる。上手い下手ではない音楽への愛情が、世代を超えて人を繋ぐこと、その思いが多くの人に感動を及ぼすことを、私たちは大切にしたいと考えています。

青:色、春、緑青(銅のサビ)、未完成で未来に溢れている意。
蒼:憂い、枯れている、人が大勢いる、老いてなお力がある意。

いつまで経ってもまだまだあおい。だからギターは面白い。